2014.06.15 *Sun*

「死をもちて赦されん」(修道女フィデルマ)

最近突然はまったミステリー小説「修道女フィデルマ」シリーズ。
短編集三冊を読み終え、いよいよ待望の長編突入です。

死をもちて赦されん(修道女フィデルマ)」ピーター・トレメイン著
 甲斐萬里江・訳(創元推理文庫)

死をもちて赦されん (創元推理文庫)死をもちて赦されん (創元推理文庫)
(2011/01/26)
ピーター・トレメイン

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 664年、ローマ・カトリックとアイルランド・カトリックの対立に決着をつけるべく、
 ウィトビア(イングランド)で教会会議が王の御前で開かれた。
 だが、まさに会議が始まろうとする直前、
 アイオナ派(アイルランド)の有力な修道院長が殺害された。

 アイオナ派の修道女フィデルマと
 ローマ派のサクソン人の修道士エイダルフが
 協力して捜査にあたることになる。
 フィデルマと後の良き相棒エイダルフとの出会いを描いた、
 シリーズ第一作。


修道女フィデルマ」の記事でも書きましたが、
シスター・フィデルマは、
ミステリー史上最もハイ・スペックな名探偵かもしれません。

・王の妹
・高位の弁護士資格を持ち、場合によっては裁判官を務めることも可能。
・若い&美人。(赤毛・緑目) 背が高く、スタイル良し。
・武器を用いない護身術の達人。
・ラテン語・ギリシャ語等々、数か国語が堪能。

「王族で有能な弁護士で外国語もペラペラなパリコレのスーパー・モデルさん」で想像しました(*^_^*)

今回の見どころは、何と言ってもシスター・フィデルマと
ブラザー・エイダルフの出会いでございます、はい。
ネタバレになりますので詳細は書けませんが、
エイダルフに対するフィデルマの心境の変化が面白かったです。
こういうシーンは短編集ではなかったですね。
フィデルマの人間的な魅力を楽しむことができました。
(意外にドジなところも…?)

それにしても、七世紀のアイルランドは洗練された法治国家で、
国民も非常に知性が高いことに今回も驚かされました。
何故これほど他国と差があったのか、興味深いです。

フィデルマ・シリーズの長編は、
イギリスでの刊行順と異なる順番で発行されています。

 第5作「蜘蛛の巣」
 第3作「幼き子らよ、我らがもとへ」
 第4作「蛇、もっとも禍し」
 第1作「死をもちて赦されん
 第2作「サクソンの司教冠(ミトラ)」
 第6作「翳深き谷」

第1作「死をもちて赦されん」の舞台がアイルランドではなくイングランドである、
カトリックの教義上対立する二派が集う宗教会議が舞台である等、
日本人には馴染みにくいという理由で第1作の発行が後になったとのことです。
(「死をもちて赦されん」の後書き参照)

確かに「死をもちて赦されん」の冒頭部分は地名や人名が多く、
読みにくく感じました。
(アイルランドの歴史を学ばれた方にはおなじみなのかもしれませんが…)

でも、読み始めると、文庫本としてはかなり分量があるのですが、
あっという間に読み終えてしまいました。
早く第2作の「サクソンの司教冠(ミトラ)」を注文しなければ!
少々お値段お高めの文庫本ですので、嬉しい悲鳴です(@_@;)

それにしても、この分ではすぐに第6作まで読み終わってしまいます。
イギリスではすでに約20作刊行されていますので、
東京創元社さん、頑張って下さい!


「READ MORE…」にもう少しだけ感想を書きました。
ネタバレはありませんが、
これからお読みになるご予定の方はご覧になりませんよう、お願い申し上げます。

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以下、「死をもちて赦されん」の感想少々です。


ネタバレはありませんが、
これからお読みになるご予定の方は、ご注意下さい。






フィデルマとエイダルフの出会い♪
『ほおお~』でした。
日本の漫画やアニメでは、割に良く見掛けるシチュエーションでしょうか?
トキメキ(笑)ポイントは同じなのですね。


ブローチ☆
並行して修道士カドフェルの「死者の身代金」を読んでいます。
全くの偶然ですが、「死をもちて赦されん」でも「死者の身代金」でも、
ブローチが重要なアイテムなのです。
何だか不思議~
(昔はブローチは男性の装身具でもあったそうです)

そういえば、最近帽子に付けてあったブローチが壊れてしまい、
新しいブローチを購入しました。
でも、今はあまりブローチは流行らないのでしょうか?
どこのお店でも品数が少なく、
なかなか気に入ったものが見つかりませんでした。
何軒も回りました…


第2作「サクソンのミトラ」では、フィデルマはエイダルフらと共にローマへ向かいます。
そこで待ち受ける事件とは…?

サクソンの司教冠 (創元推理文庫)サクソンの司教冠 (創元推理文庫)
(2012/03/10)
ピーター・トレメイン

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私は、年代順(イギリスの刊行順)に読むつもりです。
「死をもちて赦されん」以前の事件は、短編集に収録されています。
また、確かに当時のアイルランドの政治・宗教・風習が日本人には難しいので、
短編集(一冊でも)で一通り理解してから長編を読んだ方が分かり易いと思います。

そういえば、修道士カドフェルも、
一番初めに出版されたのは第3作の「修道士の頭巾」(ハヤカワ・ミステリ)でした。
確かに聖人の遺骨収集(「第1作「聖女の遺骨求む」)や
イングランドの内戦(第2作「死体が多すぎる」)よりも、
トリカブト毒殺事件(第3作「修道士の頭巾」)の方が
日本人には取っつき易いかもしれませんね。

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「修道女フィデルマ」シリーズ。 最近読み始めたミステリー小説です。 まだ短編集の二冊目を読んでいる途中ですが、 なかなか面白い! 舞台は、7世紀のアイルランド。 (作者のトレメイン氏はアイルランド(ケルト)史家として著名とのこと) ヒロインのシスター・フィデルマが名探偵として数々の難事件を解決するのですが、 このヒロインのスペックがすごいです。 ・王の妹 ・...
2014/06/16(月) 09:29:55 | 月夜の青猫絵本箱 [Del


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