2010.04.02 *Fri*

「風の海 迷宮の岸」

風の海 迷宮の岸」小野不由美(講談社)

風の海迷宮の岸(上)

風の海迷宮の岸(下)

「十二国記」シリーズの戴国編。
シリーズの中で、私が一番好きな物語です。
今回読むのは何回目かな…分からない位読み返しています。

ファンタジー小説の魅力をお伝えするのは難しいですが…

 舞台は中華風ファンタジーの世界「十二国」。
 十二の国には王が一人ずつおり、
 その王を選ぶのは神獣・麒麟。
 十二の王と十二の麒麟がいる世界です。

 「風の海 迷宮の岸」では十二の国の一つ、
 戴国(たいこく)が舞台になります。
 先代の戴国の王崩御の後、
 王を選ぶために生まれた戴国の麒麟・泰麒(たいき)。
 麒麟は十二国の中心に在る蓬山(ほうざん)で生まれ育ちます。

 ところが、まだ泰麒が卵の内に
 蓬莱(現代日本)へ流されてしまいます。
 10歳になるまで日本で育った泰麒が
 ようやく蓬山へ帰還したところから物語は始まります。

 尋常ならざる力を持つ神獣であるはずなのに、
 人として育ったために何一つ麒麟らしい事が出来ない泰麒。
 十二国では、王が仁を忘れ悪政を行い民を虐げると国が滅んでしまいます。
 その王を選ばねばならない泰麒は、
 己の負った宿命に恐れおののきます。

 やがて、一人の男が泰麒の目の前に現れます。
 人望はあるが恐ろしい覇気を持ち、
 泰麒を怯えさせるその男・驍宋(ぎょうそう)。

 泰麒は驍宋と別れる事に耐え切れず、
 驍宋を王とする偽りの契約を結んでしまいます。
 戴国は天の罰を受けて滅んでしまうのでしょうか…?


小さな麒麟・泰麒ちゃんが健気で可愛いです!
主な舞台となる蓬山は
世界遺産のギアナ高地のロライマ山がモデルになっているそうです。

はるかに高くそびえ、緑に覆われた奇岩の連なる壮大な風景。
漆黒の闇の中、光の帯を靡かせて天駆ける、鋼色の黒麒麟。
様々な妖獣や、禍々しい妖魔。

神仙達の活躍する、とても魅力的なファンタジー小説です。
さて、愛らしいの一言で尽きる泰麒ちゃんですが、
この後過酷…というのは生易しいほど悲劇的な運命が彼を待ち受けています。

その話は新潮社刊「魔性の子」で描かれています。
こちらはファンタジーではなく、ホラー小説です。
私が初めて読んだ十二国のシリーズが「魔性の子」でした。

そして、実は十二国はまだ未完の小説です。
泰麒ちゃんが大変な状態で時間は止まったまま…
多くのファンがヤキモキしながら続きを待っていますし、
もちろん私もその一人。
泰麒ちゃんの運命を知りたいです!

文庫本は挿絵の付いたホワイトハート版と挿絵のない版があります。
私は最初挿絵のない本で揃えましたが、その後挿絵つきの本も買い揃えました。
やはり挿絵があると楽しいです。
でも、挿絵なし↓の方が厚さが薄い(中身は同じ)ので、
持ち歩くには便利です。


風の海迷宮の岸

ちなみに十二国はアニメにもなっています。
アニメでも「風の海 迷宮の岸」が大好きです。

アニメの驍宋様は時々垂れ目なのが気になります…
でも美少年の天仙・犬狼真君(けんろうしんくん)が泰麒ちゃんと出会うシーンがあります。
ここはなかなかファンのツボを心得ているな~と思います。
(犬狼真君は原作の別の巻で活躍するキャラクターです)





関連記事

COMMENT

Comment Form


秘密にする
 


11
2
3
4
5
6
7
8
10
11
12
13
15
16
17
18
19
20
21
23
24
25
26
27
28
29
30

ムーンライト

fc2ブログランキング

ブログランキングから退会致しました。
これまで応援ポチをして下さった皆様、
本当にありがとうございました!

検索フォーム

最新記事

カテゴリ

タグで検索

↑カテゴリー「絵本の感想」についているタグです。クリックで検索できます。(大まかな分類です)

最新コメント

リンク

プロフィール

真雪

Author:真雪
管理人の真雪(まゆき)です。
趣味はお人形の収集と
写真撮影です。
人形は本館「銀うさぎの庭」へ、
写真は別館「MoonFish」へどうぞ♪

◇当ブログはリンクフリーです。
(相互は募集しておりません)

★予告なく人形の写真を
アップする事があります。
人形が苦手な方はご注意下さい。


ブログ開設日:2009/07/03

管理人のホームページ

月夜の青猫
当ブログの倉庫サイト
絵本の本棚ではおはなし会向けの絵本をご紹介(現在133冊) 紙芝居(50冊以上)と中世ミステリのページもあります♪

ムーミンの小箱
ムーミンの小箱

銀うさぎの庭:本館
本館:お人形のサイト

MoonFish
別館:野の花の写真サイト

FC2カウンター

My本棚

月別アーカイブ

Copyright © 月夜の青猫絵本箱 All Rights Reserved.
テンプレート:サリイ (ブログ限定配布版 / 素材: BEE)