日本の民話絵本です。
『
いぬとねこのおんがえし』太田大八・絵(鈴木出版株式会社)
昔、たいそうお金持ちの長者さんがいた。
ある日、長者さんの家で働く男が、蔵から小さな仏像を盗んで逃げた。
その仏像は、毎朝長者さんが拝んでいる仏像だった。
それからというもの、長者さんはどんどん貧乏になっていった。
長者さんの家に飼われていた犬と猫は、男から仏像を取り戻しに出掛けた。
仏像を盗んだ男はすっかりお金持ちになっていた。
真夜中、犬と猫はねずみの協力で仏像を取り返した。
その帰り道。
大きな川を、猫が仏像をくわえ、犬が猫を背負って泳いだ。
しばらく泳いでいくと、大きな魚が跳ね、猫は驚いて仏像を川に落としてしまった。
二匹ががっかりして向う岸に着くと、
鶴が川の中を探して仏像を見つけてくれた。
犬と猫は無事に長者さんの家に仏像を持ち帰った。
長者さんが再び仏像を拝むようになると、すぐに大金持ちに戻った。
犬と猫も長者さんの家でのんびり暮らしたのだった。類似の昔話は色々ありますが、鶴と仏像が日本らしいでしょうか。
以下、同様の展開の昔話絵本です。
韓国の昔話 『
いぬとねこ』ソ・ジョンオ・再話 シン・ミンジェ・絵
おおたけきよみ・訳(光村教育図書)


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韓国・朝鮮の昔話 『
ねこといぬとたからの玉』藤かおる・文 梶山俊夫・絵(太平出版)


沖縄の昔話 『
ふしぎないちもんせん』谷真介・文 二俣英五郎・絵(チャイルド本社)
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