楽しい児童書のご紹介です。
私は猫もペンギンも大好き。
思わず読みたくなる、面白いタイトルですね。
「
ペンギンは、ぼくのネコ」ホリー・ウェッブ作
田中亜希子・訳 大野八生・絵(徳間書店)


←Amazonへ
小学三年生のアルフィーは、ペンギンという名前の猫を飼っている。
ペンギンは、白と黒の模様がペンギンそっくりで、少し太っている。
アルフィーとペンギンは、お隣の庭にこっそりもぐり込み、
りんごの木に登って過ごすのがお気に入り。
だけど、それが出来なくなってしまった。
今までは病気がちのおばあさんが一人で住んでいたのに、
娘と孫娘がおばあさんと暮らすために引っ越してきたからだ。
孫娘のグレースは、アルフィーと同い年。
しかも、同じクラスに転校してきた。
そして、「ペンギンはうちの庭で遊んでいるんだから、
あんたのネコじゃないでしょ」と言い出した。
そんなある日、ペンギンがいなくなってしまった!
アルフィーとグレースは一緒にペンギンを探すが…出会った頃、二人はペンギンを巡って喧嘩をしたりしますが、
お互いの良いところに気付き、段々仲良くなっていきます。
行方不明のペンギンを探す場面は、小さな冒険です。
『ペンギン、どこにいるの? 早く見つかりますように!』と、
読んでいる私もハラハラしました。
最初は反発し合っていた男の子と女の子の間に、
猫を介して自然に友情が芽生える…
心温まる物語です。
原題は"A Cat Called Penguin"(ペンギンという名前のネコ)。
◇猫の飼い方について…(後書きより)
イギリスでは、猫を家から出さないことが、動物虐待とみなされることが多いそうです。
ですから、ペンギンも猫用のドアから自由に出入りしています。
日本では、室内飼いが多いでしょうか?
また、獣医師さんからペンギンにはダイエットが必要と注意されているのに、
アルフィーとグレースは猫用のおやつばかりでなく、
ピザやソーセージを与えてしまうシーンがあります。
このような行為は猫の体に害になる旨、
巻末の「ネコの飼い方と、ダイエットについて」で説明されています。
拍手ありがとうございます! 励みになります♪
- 関連記事
-