2015.05.24 *Sun*

「ねずみのすもう」

日本の昔話絵本です。

ねずみのすもう」樋口淳・文 二俣英五郎・絵(ほるぷ出版)

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 昔、貧乏なじさまとばさまがいた。
 二人は、土間のねずみを一匹、可愛がり養っていた。

 ある日、じさまが山で芝を刈っていると、
 「デンカショ デンカショ」と掛け声が聞こえてきた。

 見ると、ねずみが二匹相撲をとっている。
 かりかりに痩せた小ねずみは、じさまのうちの土間ねずみ。
 太った大ねずみは、隣の長者どんの蔵ねずみ。
 土間ねずみは、すっぽんすっぽん投げられていた。

 土間ねずみを気の毒に思ったじさまは、
 ばさまと一緒に正月用の米で餅をつき、
 ねずみ穴の入り口においてやった。

 次の日、またじさまが覗くと、
 じさまのねずみが長者どんのねずみをすっぽんすっぽん投げていた。

 餅の話を聞いた長者どんのねずみは、
 「今晩おらにもその餅をわけてくんねか。」と頼む。
 だが、じさまのねずみは、うんと言わない。

 その晩、じさまとばさまはまた餅をつき、
 赤い小さいまわしも二つ作ってねずみ穴の入り口に置いてやった。

 二匹のねずみは腹いっぱい餅を食べ、まわしをしめて大喜び。
 長者どんのねずみは、お礼にたくさん銭を持ってきた。

 次の朝、じさまとばさま二人で山に登った。
 二匹のねずみが元気に相撲をとっていた。

 それからというもの、長者どんのねずみは毎日じさまのうちにやってきた。
 じさまとばさまも二匹を可愛がり、餅や大根漬けをご馳走してやった。

 じさまとばさまはねずみのくれた銭を元に一生懸命働き、
 いつの間にか長者どんを追い越すほどの金持ちになった。



「ねずみのすもう」については、当ブログの記事「『ねずみのすもう』3冊」でご紹介しておりますが、
こちらの絵本は他と違った展開があり、興味深いです。

他の三冊と比べて異なる点は…

・土間ねずみが、元々じさまとばさまに可愛がられていた。

・餅を食べた翌日、土間ねずみが圧倒的に長者ねずみより強くなった。

・「餅をご馳走して欲しい」という長者ねずみの頼みを、土間ねずみは断っている。
 (断られても、長者ねずみは来た)

・長者ねずみは初めから金を持ってきた訳ではなく、餅を食べてからお礼の金を持ってきた。

・「まわし」だけではなく「さがり」も作って貰った。
 裏表紙を見ると、更に「化粧まわし」と「横綱が付ける注連縄(?)」も作って貰っています。

・後日談が具体的。


倉庫サイトに「ねずみのすもう」のまとめページを作ろうかなあ…(4冊では少ない?)

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「ねずみのすもう」は、子どもたちに人気のある昔話で、おはなし会でも良く読まれます。~あらすじ~ 昔、貧しい暮らしのおじいさんとおばあさんがいた。 ある日おじいさんが山へ芝刈りに行くと、 痩せたネズミと太ったネズミが相撲をしていた。  太ったネズミは長者の家のネズミ。 どうしても勝てない痩せネズミは、 おじいさんの家のネズミだった。 痩せネズミをかわいそうに思ったおじいさんは、 その夜、おばあさんと...
「ねずみのすもう」3冊





~まとめの下書き~

【発行年】

 樋口版 1986年


【おじいさんが山へ行く理由】

 樋口版…芝刈り


【相撲の場所】

 樋口版…木の陰から覗いた先(の小さな空き地)、土俵は地面に書いた円い線。


【ネズミの呼び名】

 樋口版…やせたこねずみ、どまねずみ、じさまのねずみ
       ふとったおおねずみ、ちょうじゃどんのくらねずみ、ちょうじゃどんのねずみ


【相撲の掛け声】

 樋口版…デンカショ デンカショ


【負けてばかりいる痩せネズミに対するおじいさんの感情】

 樋口版…「はあて まあ、かわいそうな。(独り言)」


【痩せネズミだけが餅を食べた二日目の相撲の結果】

 樋口版…じさまのねずみの圧勝。
       ちょうじゃどんのおおねずみを、すっぽんすっぽん、投げる。


【太ったネズミがお金を持参することになる会話】

 

樋口版

太「(うらやましくて腹がぐうと鳴る)どうだべ、こんばん おれにも その もち
 わけて くんねか。」

 じさまの ねずみは きが いいけんど、
こればっかしゃ、うんとは いえねえ。

痩「おらえは、びんぼで、とっても まいにち
 もちっこ つかれねえ。」

※会話はここで終了して場面転換。



樋口版、やせねずみはお断りしています。


【太ったネズミが最初の晩に持ってきた小判の数(絵から判断)】

 樋口版…小判13枚以上+その他の銭12枚以上。(何回かに分けて運んだようだ)
       ※餅を食べた後にお礼にお金を持ってきた。


【特徴】

樋口版の特徴は…

・土間ねずみが、元々じさまとばさまに可愛がられていた。

・餅を食べた翌日、土間ねずみが圧倒的に長者ねずみより強くなった。

・「餅をご馳走して欲しい」という長者ねずみの頼みを、土間ねずみは断っている。
 (断られても、長者ねずみは来た)

・長者ねずみは初めから金を持ってきた訳ではなく、餅を食べてからお礼の金を持ってきた。

・「まわし」だけではなく「さがり」も作って貰った。
 裏表紙を見ると、更に「化粧まわし」と「横綱が付ける注連縄(?)」も作って貰っています。

・後日談が具体的。


【管理人主観による、イチオシポイント!?】

・関根版…お餅を食べるシーンが可愛い!
・神沢版…赤羽末吉さんのイラスト
・大川版…行司がリス♪
・樋口版…NOと言えるやせねずみ


*・゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*


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2015/05/24(日) 10:38:00 | 月夜の青猫絵本箱 [Del


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