This Archive : 2014年06月

2014.06.30 *Mon*

「あたま山」

落語の「頭山」の絵本です。

あたま山」舟崎克彦・文 林恭三・絵(そうえん社)

あたま山 (そうえんしゃ日本のえほん)あたま山 (そうえんしゃ日本のえほん)
(2008/03)
舟崎 克彦

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 横丁のじんべえさんが上野の山にお花見にやってきた。
 が、桜はすっかり散ったあとで、サクランボが木になっているばかり。
 じんべえさんは、サクランボの実をむしゃむしゃと食べた。

 やがて、種がじんべえさんの頭から芽を出し、大きな桜の木になった。
 満開の桜を見に、大勢の人がじんべえさんの「あたま山」にやってくる。
 じんべえさんは怒って桜の木を引っこ抜いてしまう。

 木を抜いた穴に雨水が溜まり、魚が泳ぎ出した。
 大勢の釣り人が「あたま山の池」にやってくる。
 あまりの騒々しさに、
 じんべえさんはとうとうあたま山の池に身を投げてしまった…


こちらの絵本のイラストを見ると、
どうすれば「自分の頭に身を投げる」ことができるか、分かる……かも?

「あたまにかきの木」も同様の展開です。
「頭山」「あたまにかきの木」「あたまがいけ」の三つのお話について、
あたまがいけ」の記事で比べています。

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2014.06.29 *Sun*

「幼き子らよ、我がもとへ」(修道女フィデルマ)

修道女フィデルマ・シリーズの第3作です。

◇「修道女フィデルマ」とは…
 7世紀のアイルランドを舞台に、
 王の妹であり高位の弁護士資格を持つ美貌の修道女フィデルマが
 数々の難事件に挑む歴史ミステリー。


幼き子らよ、我がもとへ」ピーター・トレメイン著
 甲斐萬里江・訳(創元推理文庫)

幼き子らよ、我がもとへ〈上〉 (創元推理文庫)幼き子らよ、我がもとへ〈上〉 (創元推理文庫)
(2007/09/28)
ピーター トレメイン

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 665年、フィデルマは故国・モアン王国の修道院を訪れた。
 隣国ラーハンの高名な学者でもある尊者ダカーンが
 修道院内の自室で何者かに殺害され、
 その事件の調査を依頼されたのだ。

 ラーハン王はダーカンの死の代償として、
 モアン王国の領土の一部を要求。
 その要求は法律上妥当であると考えられ、
 モアン王(フィデルマの兄)が拒否すれば戦争となることは必至。

 アイルランド五王国を統べる大王・シャハナサッハの御前で法廷が開かれるまでに、
 フィデルマは事件を解決し、
 二国間の戦乱勃発を食い止めることができるのか…?



「幼き子らよ、我がもとへ」は、シリーズとしては第3作、
長編の翻訳順としては2番目となります。
前作「サクソンの司教冠」の続きです。

上下巻ですが三日で読了。
ページ数が多くなるのに反比例して、
読み終わるまでの時間が短くなっています…
解説を読まなくて済むようになってきたのと、
やはり面白いからですね。


さて、先に謝罪を…
今までフィデルマを「王の妹」とご紹介しておりましたが、
本書「幼き子らよ、我がもとへ」の中で王が崩御し、
フィデルマの兄のコルグーが王位につきました。
という訳で、これでフィデルマは本当に 王の妹 になりました。
正確なご紹介ではなく、申し訳ありませんでした…
当時のアイルランドの王位継承制度は独特でした。
(前の王はフィデルマ兄妹の父ではない)
ご興味のある方は、「フィデルマ」で。



それでは、感想です。

重大なネタバレはございませんが、
これから「フィデルマ」をお読みになるご予定の方はご注意下さいませ。



今回は我らがワトソン役・エイダルフ君の登場はありません…!
ええ~、がっかり!
と思ったのは私だけではありません。
フィデルマも要所要所で「ブラザー・エイダルフがいれば…」と呟きます。
これはアレですね。
離れて余計に分かるあの人への想い…といった所でしょうか(*^_^*)
(当時のケルト・カトリックでは、
聖職者同士の恋愛・結婚は禁止されていませんでした)


今回の一番のポイントは…
依頼内容がとんでもない無茶振り!

・事件が起きてからフィデルマが現場に到着するまで二週間。
・当然被害者の遺体は隣国で埋葬済み。(ドライアイスがない時代です)
・その間、修道院の人々の出入りは自由。
・消える参考人たち。
・盗まれる証拠品。
・法廷が開かれるまでの日数限定の捜査期間。
・結果によっては戦乱勃発の精神的圧力。


携帯も写真も指紋・DNA鑑定もない時代、
さすがのフィデルマも途方に暮れます。
そんな時に思い出されるのはエイダルフ君ですね~♪


ラストの法廷シーンは圧巻です。
当時のアイルランドの法廷がいかに高度で洗練されていたか、
良く分かります。
例え対立する相手にでも、人格を攻撃するような下品な野次は飛ばしません。
不規則発言をすれば、王といえども罰を科せられたのです。
(牛で支払うことが多いようです)


タイトルの「幼き子らよ、我がもとへ」は聖書の中の言葉です。

幼子らを許せ、我に来たるを止むな。(「新約聖書」マタイ19-14)



物語に深く関わるタイトル名です…

幼き子らよ、我がもとへ〈下〉 (創元推理文庫)幼き子らよ、我がもとへ〈下〉 (創元推理文庫)
(2007/09/28)
ピーター トレメイン

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最後に、当時のヨーロッパで猛威を振るい、
多くの人が犠牲になった「黄熱病」について調べてみました。

◇「黄熱(おうねつ)」とは…
 ネッタイシマカ などの蚊によって媒介される黄熱ウイルスを病原体とする感染症。
 日常生活における人から人への直接感染はない。
 潜伏期間は3~6日。
 発症後3~4日で症状が軽快し、そのまま回復することもある。
 症状は、発熱・頭痛・黒色嘔吐・黄疸等々…

コルグー(フィデルマの兄)の前の王も黄熱病で斃れました。
黄熱病に関して、フィデルマたちが考察する場面も興味深いです。


次(第4作)は「蛇、もっとも禍し」。

蛇、もっとも禍し上】 (創元推理文庫)蛇、もっとも禍し上】 (創元推理文庫)
(2009/11/10)
ピーター・トレメイン

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猟奇殺人事件…?
エイダルフ君は登場するのでしょうか?
楽しみです♪

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2014.06.27 *Fri*

おはなし会@朝読(1年生)

今朝は小学校の朝読おはなし会がありました。
私は一年生のクラスに入りました。
担当者二名、時間は約25分、私は前半担当です。


導入 「ころころたまごは♪」

にじをみつけたあひるのダック」フランセス・バリー作 おびかゆうこ・訳(主婦の友社)

にじをみつけたあひるのダック (主婦の友はじめてブックシリーズ)にじをみつけたあひるのダック (主婦の友はじめてブックシリーズ)
(2004/04/09)
フランセス バリー

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ぶうくんのおばけたいじ」小沢正・作 村上豊・絵(おはなしワンダー第183号 世界文化社)


最後に…

わらべ歌 「さよならあんころもち♪」


*・゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゚・*


今日の「修道女フィデルマ」♪

幼き子らよ、我がもとへ」ピーター・トレメイン著
 甲斐萬里江・訳(創元推理文庫)

幼き子らよ、我がもとへ〈上〉 (創元推理文庫)幼き子らよ、我がもとへ〈上〉 (創元推理文庫)
(2007/09/28)
ピーター トレメイン

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シリーズの第3作。上下巻です。
二週間前に起きた殺人事件の捜査を
無茶振りされるシスター・フィデルマ☆

昨日入手したのですが、
今日か明日中には読み終わってしまいそうです…(@_@;)

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2014.06.25 *Wed*

「ともだちになっちゃった」

表紙のコロちゃん、
何て大きなまん丸お目目なのでしょう!

ともだちになっちゃった」ますだゆこ・文 にごまりこ・絵
 (ケロちゃんえほん8 そうえん社)

ともだちになっちゃった (ケロちゃんえほん)ともだちになっちゃった (ケロちゃんえほん)
(2010/04)
ますだ ゆうこ

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 犬のコロは、散歩が大好き。
 散歩をしていると、赤くて黒い水玉模様のボールが飛んできた。
 ボールはテントウムシになっちゃった!
 一緒に散歩しよう。

 今度は緑色の大きな葉っぱが飛んできた…


色々なものが飛んできて、変身!
お友達になっちゃいます。
「今度は誰かな?」というワクワク感と、
どんどんお友達が増えていくところが楽しいです。

巻末に「ともだちになっちゃった」の歌の楽譜付き。
歌いながら読むと、もっと楽しい☆

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2014.06.24 *Tue*

「サクソンの司教冠」(修道女フィデルマ)

修道女フィデルマ・シリーズの第2作です。

◇「修道女フィデルマ」とは…
 7世紀のアイルランドを舞台に、王の妹・高位の弁護士であり、
 美貌の修道女フィデルマが数々の難事件に挑む歴史ミステリー。
 (管理人が最近はまっています♪)


サクソンの司教冠(ミトラ)」ピーター・トレメイン著
 甲斐萬里江・訳(創元推理文庫)

サクソンの司教冠 (創元推理文庫)サクソンの司教冠 (創元推理文庫)
(2012/03/10)
ピーター・トレメイン

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 前作の舞台、ウィトビア(イングランド)の教会会議の後、
 フィデルマはローマに滞在していた。
 自分が所属するキルデアの修道院の『宗規』に
 教皇から祝福を頂くためである。
 
 ところが、ラテラノ宮殿(当時は教皇の住居。現在はヴァティカン歴史博物館)内で、
 大司教への叙任を待っていたカンタベリーのウィガード司教が殺害されてしまう。
 同時に教皇への献上品も盗まれていた。

 犯人と目されたのは、フィデルマの同国人であるアイルランド人修道士。
 フィデルマは、ウィガードの秘書官であり、
 ウィトビアの事件を共に解決したエイダルフ修道士と協力して
 捜査にあたることになる。



「サクソンのミトラ」は、シリーズとしては第2作、
長編の翻訳順としては5番目となります。
前作「死をもちて赦されん」の続きです。
結構厚さのある文庫本ですが、
五日間で読み終わってしまいました…

地下墓地の大迷路、
怪しげな宿での大立ち回り、
ローマ市内を疾走する馬車…映像にしてみたいシーンがいくつかありました。

フィデルマが習得しているという、
武器を持たない護身術が今回実戦活用されます。
私は柔道は全く知りませんが、何となく柔道に似ている武術なのかな~と思いました。
大立ち回りをする美人修道女様…う~ん、映像で見たいですよね!

少し残念だったのは、エイダルフ修道士の影がやや薄い…
衛兵隊小隊長の青年の活躍があるため、
エイダルフの見せ場が食われてしまった感があります。
次回作にエイダルフの活躍を期待したいと思います。

その他、人種のるつぼのような都市・ローマの様子、
台頭するイスラム勢力、
過去の歴史事件の絡みなどが描かれていて、
歴史ミステリーとしても魅力的です。


ところで、今更ながら少々困ったことに気が付きました。
「フィデルマ・シリーズ」、2006年に初めて翻訳され以来、
2014年の今、九冊(短編集三冊含む)しか刊行されていないのです。
1年に一冊のペースです。

イギリスではすでに20作以上出ているのですが。
このペースで行くと、今現在発行されている分を読むのにも、
あと15年掛かります…(@_@;)


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  出版社様、翻訳者様、頑張って下さいませ!

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