フィレンツェの街が舞台の絵本です。
「
古くて新しい椅子 イタリアの家具のしゅうりの話」
中嶋浩郎・文 パオラ・ロドリーニ絵(たくさんのふしぎ傑作集 福音館書店)
マルコは10歳。フィレンツェに住んでいる。
子供用の机では小さくなったので、
物置にしまってあった曾おじいさんの机を使うことになった。
でも、100年前に作られたその机は、
1966年の洪水で水につかったせいでボロボロ。
引き出しも一つなくなっているし、
椅子の座る所もなかった。
お父さんは家具の修理屋さんのパオロさんのところへ机を持って行った。
本当にきれいになるのかな…?ボロボロの机が美しくよみがえるまでの、
職人さんたちのお仕事の様子が描かれています。
真鍮の取っ手は、鋳物職人のブルーノさんと
金具職人のランベルトさんが見事に再生します。
椅子の座面を藁で編むのはアンナさん。
これは女性の伝統的な仕事なのだそうです。
何人もの職人さんたちの手を経て、
曾おじいさんのボロボロの机がよみがえります。
職人さんのお仕事の内容や、
仕事場の様子が良く分かる、興味深い絵本です。
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