何て愛らしい子猫ちゃんなのでしょう♪
「
としょかんねこデューイ」ヴィッキー・マイロン、ブレット・ウィター文
スティーブ・ジェイムズ絵 三木卓・訳(文化出版局)
とても寒いある晩。
図書館の返却ポストの中に、
一匹の子猫が捨てられていた。
子猫はデューイと名付けられ、
図書館の中で飼われることになった。
やんちゃで可愛いデューイは、
図書館に来る人たちのアイドルに。
ある日デューイは、
たった一人でつまらなそうに本を読んでいる女の子に出会った…いたずらな子猫の愛くるしい表情と仕草が満載の、
ほのぼのとした絵本です。
さて、こちらの物語は実話です。
「
図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語」
ヴィッキー・マイロン著 羽田詩津子・翻訳(ハヤカワ文庫NF)
1988年1月の寒い夜、
米国アイオワ州スペンサー公共図書館の
返却用ボックスに捨てられていた子猫は、
翌朝、職員のマイロン女史によって保護されました。
今にも凍死しそうなほど凍えていた子猫は、
「デューイ・リードモア・ブックス」の名を貰い、
図書館のスタッフとして迎え入れられました。
デューイは、マスコットキャラクターとして利用者に愛されたばかりではなく、
毎朝9時に図書館入口で利用者を出迎え、
人々のストレスを癒し、
図書館の広報活動に携わり、
ポストカードのモデルとなって財政に貢献し、
多くのメディアにも登場する等、
数々の活躍をしました。
2006年11月に永眠。
図書館のホームページにもその写真が掲載されています。
◇スペンサー公立図書館のHPはこちら→「
Spencer Public Library」
デューイの記事と写真は「Dewey the Library Cat」にあります。
こちらの作品は、デューイのパートナーである
マイロン女史の半生を描いた自伝小説でもあります。
女の子という理由で進学を許して貰えなかったり、
夫のDVと離婚、娘との葛藤、医療事故と闘病生活…壮絶です。
一匹の特別な猫と、
一人の勇気ある女性の本当の物語です。
拍手&ランキングを押して下さる方
ありがとうございます! 励みになります♪
- 関連記事
-