This Category : 絵本の感想

2017.08.06 *Sun*

『ねこの看護師ラディ』

実話です。



ねこの看護師ラディ』渕上サトリーノ・文 上杉忠弘・絵(講談社)

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 雪の日に捨てられていた黒いオスの子猫。
 アニマルシェルター(動物保護施設)に連れて来られた時には、
 ほとんど死にかけていた。

 「少しでも楽に死なせてあげよう」と獣医さんが言った時、
 奇跡が起きた。
 その日から子猫は必死に立ち上がり、
 エサを食べるようになったのだ。

 子猫は、ラディ(ラデネメス)と名付けられ、
 三か月後にはすっかり元気になった。

 ある日、車にはねられた大きな犬が施設に運び込まれてきた。
 ラディは犬にそっと寄り添い、犬を抱きしめた。

 ある時は、ひどいやけどを負った大きなヘラジカが運び込まれた。
 ラディは、朝までヘラジカに体を摺り寄せて過ごした。
 ヘラジカはもう助からない運命だったが…

 施設には様々な動物がやってくる。
 何日も食べられなかった子猫。
 飛べなくなったフクロウ。
 車にはねられたリス。
 人間に傷つけられたジャーマン・シェパード。

 ラディがそこにいるだけで、傷ついた動物たちを穏やかな空気が包み、
 いやすのだった。
 ラディは猫の看護師として今日も働いている。



ラディは、2014年11月、ポーランド北部の町で保護された、
実在する黒猫です。
ラディの話題はインターネットで広がり、海外からの取材も来るようになりました。
心温まるお話です。


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◇読んだ児童書(図書館利用)

絵本 旅猫リポート』有川浩・文 村上勉・絵(文藝春秋)


 
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2017.08.04 *Fri*

『シュヴァル 夢の宮殿をたてた郵便配達夫』

フランスの郵便配達夫がたった一人で建てた「宮殿」。
TV番組「美の巨人」で紹介された絵本です。
実話です。



シュヴァル 夢の宮殿をたてた郵便配達夫』岡谷公二・文 山根秀信・絵(福音館書店)

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 今から100年ほど前、フランス南部のオートリーヴという小さな村に、
 一人の無口な郵便配達夫シュヴァルという人がいた。

 シュヴァルが43歳の時、配達の途中で不思議な形の石につまずいた。
 その日からシュヴァルは面白い形の石を集め始めた。
 シュヴァルの家の敷地は、集めてきた石で一杯になった。
 
 シュヴァルは建築の知識は全くなかったし、村人たちからは白い目で見られたが、
 たった一人で石を積み上げ続けた。
 
 そして、33年の歳月を掛け、
 シュヴァルの「理想宮」と名付けられた夢の宮殿が完成したのだった。



1912年に完成した宮殿の広さは約100坪、高さは約10m。
摩訶不思議な彫像が立ち並ぶ、古代の遺跡のような、
神秘的な寺院のような建物です。

1924年、シュヴァルは亡くなりました。
1937年にピカソが訪れ、絶賛しました。
1969年には、フランスの重要建造物に指定されました。


時代背景としては、植民地などの国々の情報がどっと入ってきたこと。
万国博覧会が開かれて、他国への憧れが掻き立てられたこと。
それらが、シュヴァルの想像力をさらに羽ばたかせたのでしょう。

「美の巨人たち ピカソ絶賛!郵便配達人が作り上げた夢の宮殿シュヴァルの理想宮」は、
テレビ東京で2017年6月17日に放送されました。



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◇読んだ絵本(図書館利用)

よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』及川賢治 竹内繭子(岩崎書店)


 
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2017.07.31 *Mon*

『ねこのさら』

落語絵本です。


ねこのさら』野村たかあき(教育画劇)

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 一日中いなかを歩き回ったのに、
 ろくな掘り出し物に出会えなかった道具屋。
 江戸への帰り道に一件の茶店に立ち寄った。

 道具屋がお茶を飲みながらふと見ると、
 奥で猫がご飯を食べている。
 驚いたことに、その茶碗が「絵高麗の梅鉢の茶碗」と呼ばれる、
 何百両もするたいそうな代物だったのだ。

 道具屋は、茶店のおじいさんが茶碗の価値を知らないものと思い、
 猫と茶碗をまとめて三両で買うと申し出るが…


イラストは、私の大好きな野村たかあきさんの版画絵。
表紙の、ピンとしっぽを食べてご飯を食べている猫が可愛い。

実は、茶店のおじいさんはなかなかの策士でありました。
ラストのおじいさんの台詞が愉快です。

ところで、この道具屋さんも中々人が良いです。
三両返せ、と言わないところが粋だなあと思いました。
きっと三両で買った猫ちゃんも大事にしてくれますよね。


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◇図書館で借りた紙芝居

イルカいらんかさかなやさん』田沢梨枝子(教育画劇)

ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』とよたかずひこ(童心社)



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2017.07.18 *Tue*

『マリーのお人形』

マリーのお人形』ルイーズ・ファティオ文 ロジャー・デュボアザン絵 江國香織・訳(BL出版)

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 パリの骨董品屋さんに、
 とても古くて高価なアンティークドールが住んでいました。
 お人形は色褪せた赤いシルクのドレスを着て、
 金色の巻き毛の上には羽飾りのついた帽子を被っていました。

 お人形は長い間、骨董品店の棚に座っていたので、孤独でした。
 「こんなのお人形の暮らしじゃないわ」とため息をつき、
 一緒に遊べる小さな女の子がいてくれたら、と思いました。

 ある日、とうとう、年取ったご婦人が店にやってきて、
 お人形を買うことに決めました。
 お人形は嬉しさで一杯でした。

 ところが、新しいおうちでお人形が見たのは、
 骨董品店そっくりの、古い高価な品が並んだ部屋でした。
 明らかに子どもいないおうちで、お人形は泣き出しそうになりました……


美しく高価なアンティークドールが長い時を経て、
苦難に遭いながら、やがて小さな女の子と出会い、
幸せになるまでのお話です。

途中とても可哀そうな場面があり、ハラハラドキドキします。
お人形の視点で描かれているところが面白いですね。


◇もっと詳しい感想をお人形サイト「銀うさぎの庭」にアップいたしました。
 ご興味のある方はこちらへどうぞ♪


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◇読んだ本(図書館利用)

よくわかるネット依存 心身への影響から予防策まで』遠藤美季・監修(PHP研究所)



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tag : 人形  少女

2017.07.09 *Sun*

『ぼーるとぼくとくも』

ぼーるとぼくとくも』加藤休ミ(らいおんbooks)

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 大きな大きな赤いボールを拾った僕。
 お母さんは「自転車で運べないからだめよ」と言ったけど、
 「ちゃんと持つから」と約束して自転車の後ろにボールを抱えて乗った。

 坂道で、風の勢いを受け、ボールと僕が空に浮かんだ!
 お母さんは気が付かない。

 すると、ボールが言った。「雲と遊んで行こう」
 白い雲に赤いボール。雲がうさぎになった!(ボールはうさぎの赤い目だ)

 苺のケーキになったり、けん玉になったり…
 おにぎりになった時、雲の大ザルに襲われたけど、雲の仲間たちが助けてくれた。

 ボールと僕と雲、いっぱい遊んで、そして…



どのページも夢いっぱいですが、私は特に雲の音楽会のページが好きです。
赤いボールが木琴のバチになって僕が木琴をたたき、
ゾウがベルを鳴らし、うさぎが笛を吹いています。
音楽が聞こえてきそう!


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◇読んだ本(図書館利用)

きつねうどん』阪田寛夫(童話屋)

詩集です。



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2017.07.06 *Thu*

『かえるぴょん』

表紙には、「ちっちゃいかえるの おっきいおはなし」とあります。


かえるぴょん』ささめやゆき(講談社)

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 池の中から、誰かの目玉がこちらを見ている。
 すぃ~と泳いで現れたのは…かえるだ!

 かえるは水草の葉にぴょんと飛び乗る。
 お庭へ、そして、お屋根にぴょーん!

 かえるが次々とジャンプし、最後はお月さまに向かってぴょーーーん!


かえるのとぼけた表情が魅力的です。
さて、かえるはお月さまに届くでしょうか?


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◇読んだ本(図書室利用)

旅猫リポート』有川浩(講談社)



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2017.07.01 *Sat*

購入した絵本(7月)

備忘録です。


こぞうさんのおきょう』新美南吉・文 鈴木康将・絵(新樹社)




このすしなあに』塚本やすし(ポプラ社)




あおのじかん』イザベル・シムレール文/絵 石津ちひろ・訳(岩波書店)




これあな』みやにしたつや(鈴木出版)




でんしゃがきました』三浦太郎(童心社)




ミニパネルシアター 『すみとわらとまめ』 月下和恵/安和子・著(アイ企画)



2017.06.20 *Tue*

『ちゅうちゅうたこかいな』

ちゅうちゅうたこかいな』新井洋行(講談社)

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 壺があります。
 「ちゅうちゅうたこかい…」と声を掛けると、「な」とタコが現れます。
 
 次は、「なべ」。
 その次は「ナポリタン」、「なまはげ」……


「な」のつく言葉が、タコさんと一緒に次々と出てきます。
ちゅうちゅうたこかいなのリズムが愉快な言葉遊び絵本です。

先日小学一年生のクラスで読んだら、子どもたちも一緒に
「ちゅうちゅうたこかいな」と唱えて、楽しんでくれました。


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「ちゅうちゅうたこかいな」とは、そもそも何ぞや?と思って調べてみました。
二個単位で数を数える言葉なのですね。
「ちゅう・ちゅう・たこ・かい・な」で、2・4・6・8・10となります。

「ちゅう」の元が「重二」。「重二」は「2が二つ重なること」。
(重二が清音化して「ちゅうに」、更に「ちゅう」となる)
2が二つ重なると4で、「ちゅうちゅう」はその倍だから8。
8から蛸を連想し、「かいな」は「腕(かいな)」のことだそうです。
諸説あるようです。


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◇読んだ本(図書館利用)

アンの娘リラ』モンゴメリ著 村岡花子・訳(新潮文庫)




最近ずっと読んでいた赤毛のアンシリーズ。
『アンの娘リラ』が10作目で、最終巻となります。
終ってしまって寂しいです…

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2017.06.05 *Mon*

『おいしそうなしろくま』

おいしそうなしろくま』柴田ケイコ(PHP研究所)

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 何でも美味しく食べてしまう、くいしんぼうのしろくま君。
 ある日、食べ物の中に入ったらどんな感じかな?と想像してみた。

 ご飯。
 ご飯の中はふわふわあったかい。
 しろくま君が一番好きなご飯のお供は、梅干し。

 玉子焼き。
 玉子料理の中で一番好き。
 お母さんが作った甘い玉子焼きが一番さ。

 味噌汁、コロッケ、スパゲッティ、肉まん、パン、お餅…
 色々な食べ物の中に入ってみるしろくま君でした。


寿司のシャリの上にぺろ~んと伸びているしろくま君や、
チョココロネの中に潜り込んでお尻だけ見えている
しろくま君のイラストが好きです。

私だったら、どんな食べ物のには入ってみたいか考えてみました。
唐揚げが好きだけど、ちょっと暑そう&熱そう…
やはり、海鮮丼が良いかな~と思いました。(特に今の季節)
マグロの上に寝転がって、イクラに包まれたいです♪


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◇読んだ本(図書館利用)

生き物と向き合う仕事』田向健一(筑摩書房)



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2017.06.03 *Sat*

『あそぼうよ』

赤ちゃんから楽しめる絵本です。


あそぼうよ』レオ=レオニ 谷川俊太郎・訳(好学社)

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 二匹のねずみたち。
 朝起きたら、「おはよう!」
 そして、「今日は何をしようか?」

 二匹は本を読んだり、お花を摘んだり、
 泳いだり、木登りをしたり…

 眠くなって、「おやすみなさい」の時間まで、
 二匹で一日楽しく遊ぶのでした。


子供の仕事は遊ぶことと言いますが、
わくわくする遊びがたくさん登場します。

ラストは電話でお喋り。電話が黒電話です。
黒電話は、今の子どもには「?」かもしれませんね。
(初版が2010年なのですが…)

厚紙で出来ている、ボードブックです。


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◇読んだ本(図書館利用)

病み上がりの夜空に』八幡洋(講談社)



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tag : 赤ちゃん

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