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2018.03.17 *Sat*

『いぬとねこのおんがえし』

日本の民話絵本です。


いぬとねこのおんがえし』太田大八・絵(鈴木出版株式会社)

 昔、たいそうお金持ちの長者さんがいた。
 ある日、長者さんの家で働く男が、蔵から小さな仏像を盗んで逃げた。
 その仏像は、毎朝長者さんが拝んでいる仏像だった。

 それからというもの、長者さんはどんどん貧乏になっていった。
 長者さんの家に飼われていた犬と猫は、男から仏像を取り戻しに出掛けた。

 仏像を盗んだ男はすっかりお金持ちになっていた。
 真夜中、犬と猫はねずみの協力で仏像を取り返した。

 その帰り道。
 大きな川を、猫が仏像をくわえ、犬が猫を背負って泳いだ。
 しばらく泳いでいくと、大きな魚が跳ね、猫は驚いて仏像を川に落としてしまった。

 二匹ががっかりして向う岸に着くと、
 鶴が川の中を探して仏像を見つけてくれた。

 犬と猫は無事に長者さんの家に仏像を持ち帰った。
 長者さんが再び仏像を拝むようになると、すぐに大金持ちに戻った。
 犬と猫も長者さんの家でのんびり暮らしたのだった。



類似の昔話は色々ありますが、鶴と仏像が日本らしいでしょうか。
以下、同様の展開の昔話絵本です。


韓国の昔話 『いぬとねこ』ソ・ジョンオ・再話 シン・ミンジェ・絵
                     おおたけきよみ・訳(光村教育図書)

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韓国・朝鮮の昔話 『ねこといぬとたからの玉』藤かおる・文 梶山俊夫・絵(太平出版)




沖縄の昔話 『ふしぎないちもんせん』谷真介・文 二俣英五郎・絵(チャイルド本社)

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2018.01.21 *Sun*

『しあわせないぬになるには』

しあわせないぬになるには にんげんにはないしょだよ!
 ジョー・ウィリアムソン作/絵 木坂涼・訳(徳間書店)

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 この本は、犬が描いた、犬のための、
 飼い主と楽しく暮らすためのハウツー本です。

 まず大事なのは、一緒に暮らす「人間選び」。
 「この人だ!」と思ったら、それが「運命の出会い」。

 新しい家では、いい寝場所を見つけましょう。
 飼い主に対しては、「好き!」という持ちを思いっきり伝えましょう。

 その他、ご馳走を手に入れる方法や、
 飼い主と遊ぶときの注意点、
 ご近所の犬たちとの付き合い方……等々、お得情報満載です!


可愛いわんこと飼い主の姿が一杯です。
とても楽しそう♪

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2016.12.05 *Mon*

「こいぬをつれたかりうど」

今月(2016年12月)発売のこどものとも年中向けです。


こいぬをつれたかりうど」中国の昔話 牧野夏子・再話 佐々木マキ・絵
 (こどものとも年中向き 2017年1月号 福音館書店)

 年老いた狩人がいた。
 不思議なことに、この狩人は鉄砲を持っていないのに、
 必ず獲物を獲ってくるのだった。

 狩人は子犬を一匹飼っていた。
 いつもごま油を食べさせ、ごま油で体を洗っていたので、
 子犬はツルツルしている上にごま油の良い香りがしていた。

 ある日、狩人はトラ退治を頼まれた。
 狩人は大きな木に縄をくくりつけ、
 もう一歩の端を子犬のしっぽにしっかり結びつけた。
 そして、村へ帰ってしまった。

 やがて、子犬の匂いに惹かれて、トラが集まってきた。
 ついに一番大きなトラが子犬を丸呑みに…!


中国の昔話です。
大体結末は予想できるのですが、
トラが子犬を丸呑みにするシーンはちょっとショッキングかもしれません。

でも、大丈夫!
ページをめくると、トラのお尻から子犬がつるんと飛び出してきます。
ラスト、数珠つなぎになってしまうトラたちの姿が愉快です。

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2014.01.06 *Mon*

「ねこといぬとたからの玉」

韓国・朝鮮の昔話絵本です。

ねこといぬとたからの玉」藤かおる・文 梶山俊夫・絵(太平出版)

ねこといぬとたからの玉 (絵本 かんこく・ちょうせんのみんわ)ねこといぬとたからの玉 (絵本 かんこく・ちょうせんのみんわ)
(2001/01)
藤 かおる

商品詳細を見る


「かんこく・ちょうせんのみんわ」シリーズ、
第一集の第一巻です。

あらすじは、こちらでご紹介している「いぬとねこ」とほぼ同じです。

 昔々、貧しいおじいさんとおばあさんがいた。
 ある日、おじいさんは大きな金の魚を釣り上げた。

 金の魚は竜宮の王子だった。
 おじいさんは金の魚の命を助け、
 お礼に宝の玉を貰った。

 宝の玉に願うと、
 大きな屋敷や米に味噌に小判、
 なんでも出てきた。
 おじいさんは村一番の長者になった。

 この様子を聞きつけたのが、
 川向こうに住む欲張りばあさん。

 欲張りばあさんに騙されて、
 おじいさんは宝の玉を取られてしまう。
 すると、おじいさんの屋敷は元のわらぶき小屋に戻り、
 欲張りばあさんの家は大きな屋敷になった。 

 おじいさんの家の犬と猫が、
 宝の玉を取り返しに行くことにした。
 猫は泳げないので犬の背に乗って川を渡った。
 
 猫は欲張りばあさんの屋敷に忍び込み、
 ネズミたちに協力して貰い、
 まんまと宝の玉を取り戻すことに成功した。

 再び猫を背に乗せて川を渡る犬。
 犬が「宝の玉は大丈夫か?」と猫に問いかけると、
 猫はうっかり口を開いて、
 口の中に入れていた玉を川の中に落としてしまう。

 二匹は慌てて川下に走った。
 漁師が釣り上げた鯉の口から宝の玉がポロリと飛び出した。

 犬は宝の玉に飛びついてくわえると、
 おじいさんに届けた。
 おじいさんとおばあさんは大喜び。
 犬と猫、ネズミも加わって、
 みんなで幸せに暮らしたそうな。


「いぬとねこ」との一番の違いは、
犬も活躍しているところですね。
(犬好きな方には、こちらが良いかも☆)

他の違いは…
・主役がおじいさんになっている。
・竜宮へは招かれない。
・猫が友好的にネズミの協力を取り付けている。

欲張りなのはどちらの絵本でも「ばあさん」なのが面白いですね(^_^;)

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2011.04.25 *Mon*

「ふしぎないちもんせん」

ふしぎないちもんせん」谷真介・文 二俣英五郎・絵(チャイルド本社)

 昔、沖縄のある村にさんらあという男の子が
 お父さんと二人で暮らしていました。
 さんらあの家は、いくら働いても貧しい暮らしでした。

 ある日、さんらあは商売をするためにお金を預かって出掛けますが、
 おばあさんにつかまって川に捨てられそうになっている
 を買って助けてあげます。

 また次の日、さんらあはおじいさんにつかまって
 川に捨てられそうになっているを買って助けてあげます。

 そして次の日、今度は子供達にいじめられている
 子猿を買って助けてあげるのですが、
 お金はすっかりなくなってしまいました。

 ところが、その子猿は猿の王様の孫だったのです。
 さんらあは猿の王様に招かれて猿の王様の城へ。

 さんらあはごちそうを食べたり猿の曲芸を見たりして楽しく過ごします。
 そして家に帰る時、猿の王様は、さんらあに何でも願いがかなう
 「金の一文銭」を授けてくれるのでした。

 さんらあとお父さんは金の一文銭に願って
 二階建の家や欲しい物を手に入れます。

 が、その噂を聞きつけてやってきたのは、
 隣の村の欲張りじいさん。
 欲張りじいさんに、まんまと金の一文銭をだまし取られてしまいます。

 金の一文銭を取り返すため名乗りを上げたのはでした。
 は欲張りじいさんの家のねずみを使って
 金の一文銭を取り返します。

 が、が一文銭を持って帰る途中、
 が現れ、一文銭を横取りしてしまいます。
 しかし、橋の上では一文銭を川に落とし、
 はそのまま家に帰ってしまいます。

 は仕方なく大きな魚をおみやげに持って帰りますが、
 さんらあが魚の腹に包丁を入れると、
 金の一文銭が出てきたのでした!

 こうして、ねこは家の中で大切に飼われ、
 は罰として家の外で番をする事になったのでした。



私の大好きな韓国の昔話「いぬとねこ」に大変よく似たお話です。
   ◆「いぬとねこ」詳しくはこちら→

「いぬとねこ」ではおばあさんが助けたのはすっぽんでした。
そして竜宮の王様から願いのかなう「玉」を貰います。

そして、が協力して玉を取り返しに行くのですが、
猫の功績の方が大きかったので、猫は家の中で、
犬は家の外で飼われる事になった、という結末です。

こちらの沖縄のおはなしでは、
犬はちょっと意地悪で頭が悪い役回りです。

一般的に犬は忠誠心があるイメージでし、
犬好きな方にとっては少々納得のいかない展開かもしれませんね。

あとがきにありましたが、沖縄には猿はいないそうです。
猿が出てくるのは中国の影響との事です。

このパターンのお話は日本や中国・インドネシア、
ヨーロッパにもあるそうですので、
色々比較して読んでみたいな、と思います。


こちらの絵本は、今日立ち寄った古書店で偶然入手しました。
こういう面白い絵本を見つけると非常に嬉しくなって、
思わずお店の中でピョンピョン(笑)したくなるので困ります…
(もちろん実際に跳ねたりしませんけどね)

そうそう、書き忘れましたが、
イラストも二俣英五郎さんのほのぼのした絵です。

犬もそれほどダメな犬には見えないのですが…(むしろ、可愛い!)
私は、ラストの方の、猫が大きな魚を担いで歩いている絵が一番好きです。

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2010.01.18 *Mon*

借りた絵本

図書館で借りている絵本の個人的備忘録です。
いつかおはなし会で読みたいと思います。

きたきたうずまき」元永定正・作(福音館書店)


きたきたうずまき

0.1.2絵本のシリーズ。幼児向け。
色々な渦巻きがキャンディーみたいで楽しい。色もきれい。
『あかまき あおまき』『くるるる くるるる』等言葉のリズムも楽しい。
出来れば購入したいです。

いぬとねこ」ソ・ジョンオ・再話 シン・ミンジェ・絵 おおたけきよみ・訳(光村教育図書)


いぬとねこ

韓国の昔話。
犬はモンモン、猫はヤオンと鳴くところが面白いです。

カメを助けた正直者のおばあさんは竜宮に招かれ、竜王から宝玉を貰う。
しかし、何でも願いを叶えてくれる宝玉を欲張りばあさんに取られてしまう。

犬と猫の活躍で宝玉を取り戻し、またみんなで幸せに暮らす。
猫が家の中で、犬が外で飼われるようになった訳も描かれている。

少し長めなので中学年向き?
日本の昔話でほとんど同じような展開のお話もあった筈…。

おやすみかけす」マリー・ホール・エッツ文/絵 まさきるりこ・訳(大日本図書)


おやすみ、かけす

モノトーンで描かれた静かな絵本。
1ページに一つづつ『かけす』『かえる』『のらねこ』『ならのは』『ひこうき』等が描かれています。
私が好きなのは『ならのはが、かぜにゆれています。ゆーらり、ゆーらり、ゆーらり。』のフレーズ。
こういう静かなお話をどこかで読みたい…

おならはえらい」まどみちお・詩 スズキコージ・絵(童心社)
詩集。
少しだけ時間が空いた時に読みたいです。


◇追記 「きたきたうずまき」「いぬとねこ」購入しました♪
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